「檜皮葺きの現場見学」レポート

日時:2011年10月22日(土) 午後13:30-15:00
見学場所:国宝園城寺新羅善神堂・重要文化財園城寺大門
講師:滋賀県教育委員会
参加人数:26名

写真:園城寺大門

平成23年度企画展[葺く-草と木でつくる屋根]のイベントの一つ、「檜皮葺きの現場見学」を滋賀県園城寺(三井寺)で開催しました。

最初の見学場所は園城寺大門(重要文化財)です。屋根葺き替え修理のため、全体がすっぽり覆われていました。

見学会の講師を務めて下さった滋賀県教育委員会の菅原さんです。

園城寺大門は室町時代の建物で、立派な檜皮葺きです。檜皮葺き材は屋根のどの部分に使われるのかによって異なる形をしています。各種類について丁寧に説明して頂きました。

続いて、職人が檜皮を葺いていく様子を見学。リズミカルにとんとんと葺き材を竹釘で留めていく姿に、皆さん興味津々です。

次の見学場所、園城寺新羅善神堂(国宝)です。普段は一般公開されてない建物です。

立派な流造(ながれづくり)の向拝(こうはい)は檜皮葺きで、葺き替えはほぼ終了していました。とても美しい曲線を間近で見学することができました。

大門に比べ檜皮の面積が広く、檜皮の軒も二重で構成されていました。皆さん熱心に撮影なさったり、質問なさったりしながら、檜皮葺きを肌で感じておられるようでした。



当日は雨天の予報でしたが、幸い最後まで雨は降らず天候に恵まれました。 熱心に説明して下さった講師の菅原さんはじめ滋賀県教育委員会の皆様、園城寺の皆様、そしてご参加の皆様、ありがとうございました。

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