いまでは各地でどろだんごをつくるイベントを目にするようになりました。真円で光り輝くどろだんごはいつまでも子どもを魅了します。 真円のどろだんごをつくる技を見つけたのは、展示場で紹介している榎本新吉さんでした。真円のガラス瓶の口を押し当てて削って磨けば、左官壁の技術でどろだんごをつくれる。この榎本さんの発見が、多くの後進を育てたのです。 その直系のひとりが、今回の講師鈴木真由美さんです。長年にわたって発展させたその技術を、このたび「どろだんごの王様」というキットで学研と開発しました。どろだんごの芯から作れる画期的な教材です。 |
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子ども用の教材だからといってバカにはできません。土と砂、水の調合は、その日の天候にも左右されるほどの微妙な加減が要求されます。「まずは土を入れてから、混ぜないように砂を入れてください。その上から一気に水を入れて、よく混ぜてください」土を先に入れたり、混ぜてしまうと、土が先に水を吸って砂に回らなくなるのです。そんな左官の基本も含まれています。 |
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教材にはガラス瓶ではなく専用のプラスチック台を使用します。ぴったりと座面に押し当てて、少しずつ削ります。何度も仕上げ土を付けてこすりをくり返すことで、水を引出しながら磨いていく。まさに左官の磨きそのものの技術を応用しています。 |
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それだけに、実はこのキットはかなり難易度が高いのです。なかなかうまくいかない。だからうまくいくと嬉しいのです。 |
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完成したどろだんご。お手本のようにつくるためには、もっと練習しないと。大人も楽しめました。 |
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記念撮影。皆様お疲れ様でした。 |
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