日本の伝統建築の保存修理に欠かせない伝統技術。その技術が「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」として、2020年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。登録を記念して、国が文化財保護制度により選定した17の「選定保存技術」のうち当館企画展に関連した技術に着目し、当館1F多目的ホールにて連続講演会を行います。
参加ご希望の方は各講演会ページよりお申し込みください。

建造物漆塗
建具製作
縁付金箔製造
檜皮採取
茅採取
ユネスコ無形文化遺産とは 芸能や伝統工芸技術などの形のない文化であって、土地の歴史や生活風習などと密接に関わっているもののこと。
*農林水産省PDFより
「伝統建築工匠の技」とは 木・草・土などの自然素材を建築空間に生かす知恵、周期的な保存修理を見据えた材料の採取や再利用、健全な建築当初の部材とやむを得ず取り替える部材との調和や一体化を実現する高度な木工・屋根葺(ぶき)・左官・装飾・畳など、建築遺産とともに古代から途絶えることなく伝統を受け継ぎながら,工夫を重ねて発展してきた伝統的木造建築技術。
■公式ウェブサイトはこちら➡︎
文化庁パンフレット
シリーズ一覧 【1】「建造物漆塗けんぞうぶつうるしぬり」✖ 匠 *開催終了
東照宮の建造物は建物の格式によって漆塗りの色が異なります。創建当時の塗装痕・彩色痕の事例を通して、江戸時代から令和まで守り伝えられてきた漆塗り・彩色の技法、材料などについて紹介します。
講演会名
竹中大工道具館開館40周年記念企画展「日光の彩色と金工」講演会
「日光の建造物装飾・漆塗と彩色」
講師
佐藤則武(選定保存技術保持者(建造物漆塗))
日時
2024年8月4日(日) 13:30~15:00(13:00開場)
「日光の彩色と金工」展公式サイト*会期終了
https://nikko.dougukan.jp
【2】「建具製作たてぐせいさく」✖ 匠
数百年経ってもなお、機能し続ける建具。修理の現場でしか知り得ない、伝統建具に隠された秘密とは。長年文化財建造物の修復に携わってこられた専門家と職人のお二方をお招きし、伝統建具に秘められた魅力について語り合います。
講演会名
竹中大工道具館開館40周年記念企画展「建具解体新書」講演会
「伝統建具の魅力~修理で出会う先人の技」
講師
鈴木正(選定保存技術保持者(建具製作))、鶴岡典慶(京都女子大学教授)
日時
2025年2月23日(日・祝) 13:30~15:00(13:00開場)
「建具解体新書」展公式サイト
https://www.dougukan.jp/special_exhibition/tategu
【3】「縁付金箔製造えんつけきんぱくせいぞう」✖ 匠
講演会名
「金沢の伝統金箔製造―10,000分の1mmまで打ち延ばす―」
講師
松村謙一(松村製箔所、金沢金箔伝統技術保存会会長)
日時
2025年5月17日(土) 13:30~15:00(13:00開場)
【4】「檜皮採取ひわださいしゅ」✖ 匠
日時
2025年7月予定 13:30~15:00(13:00開場)
【5】「茅葺かやぶき」✖ 匠
日時
2025年9月予定  13:30~15:00(13:00開場)
※内容は予告なく変更になる場合があります。詳細は決まり次第、順次公開予定です。