「檜皮を葺いてみよう」実演・体験教室レポート

日時:2011年8月27日(土) 午後13:30-15:00
場所:竹中工務店東京本店1F 特設会場
講師:全国社寺等屋根工事技術保存会
参加人数:56名

平成23年度竹中大工道具館企画展[葺く-草と木でつくる屋根-]のイベントの一つ、「檜皮を葺いてみよう」の実演・体験教室を竹中工務店東京本店1F、ギャラリー・エー・クワッドで開催しました。講師は全国社寺等屋根工事技術保存会の皆さんです。

最初にヒノキから剥(む)いた状態の檜皮を、どのように葺き材として一枚一枚つくっていくのか(この工程を「拵(こしら)え」といいます)、職人さんに実演してもらいました。
お客様から質問も多く、その質問に対して職人さんが丁寧に説明して下さいました。

次に拵(こしら)えた檜皮を、屋根を葺く時と同じように屋根金槌を使って竹釘で留めていく実演と体験が行われました。

屋根を葺く時、職人さんは口の中に30本ほど竹釘を入れ、一本一本口から出して、屋根金槌で留めて行きます。
まずは職人さんの実演です。

続いて、職人さんの指導を受けながら、実際竹釘を打ってみる体験をして頂きました。
口に入れた竹釘を上手に口の中で回転させて外に出し、鋭い先端を檜皮に突き刺して屋根金槌で3-4回打っていきます。

竹釘を打った後の様子です。
打たれた竹釘は頭の部分がほどよくつぶれ、葺き材が浮かびあがらないように留めることができます。

会場全体の様子です。
皆さん、普段なかなか体験できないことを見させてもらったと大変好評でした。
当日は天候にも恵まれました。
来館して下さった皆様、そして長時間対応して下さった講師の全国社寺等屋根工事技術保存会の皆様、本当にありがとうございました。



※檜皮葺きの実演・体験教室は神戸会場にて2011年11月13日(日)にも行われます。 >> 詳細はこちら

写真撮影:光齋昇馬

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