「茅を葺いてみよう」体験教室レポート

日時:2011年9月10日(土) 午後13:30-16:00
場所:竹中工務店東京本店1F 特設会場
講師:一般社団法人 日本茅葺き文化協会
参加人数:35名

企画展[葺く-草と木でつくる屋根-]の開催を記念して、茅葺きの体験教室が開催されました。講師は、日本茅葺き文化協会の上野さんと、茨城県筑波地方の茅葺き職人さん達。職人さんの指導のもと「筑波流」の茅葺きに挑戦です!

茅葺き職人の親方・廣山さんは、50年以上茅葺きに携わってこられた大ベテラン。お弟子さんの育成にも一生懸命取り組まれています。

まずは基本の「縄結び」の練習から。若い職人さんから、屋根下地をはじめ様々な部分に応用できる結び方を教えてもらいます。単純なように見えて、なかなか覚えられない!?

屋根の下地づくり。太い竹と細い竹を組んで縄で結び、茅を固定するための下地をつくります。

屋根下地の上に茅を置き、その上から竹で押さえて縄を通し、さらに「足」を使って茅を下地にしっかり留めます。これは筑波地方特有の「トオシモノ」と呼ばれる固定方法。熟練の職人さんは、足を振り下ろすときの勢いと柔軟性がすごい!(参加者の皆さん、苦戦中です)

茅を数段葺いた後で、大きなハサミを使って茅を刈り揃えます。

こちらはススキの下ごしらえに挑戦中。屋根に使える丈夫な茅を選別しています。
筑波地方の茅葺きに使用する茅は、「シマガヤ」という霞ヶ浦特産の茅で、細くしなやかな種類です。シマガヤはこの選別作業をほとんど必要としないため、人件費の面で経済的だそうです。

無心に茅を葺き、清清しい気分になれた一日でした。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。そして講師の皆様、本当にありがとうございました!



※茅葺きの体験教室は、神戸会場にて2011年10月30日(日)にも行われます。 >> 詳細はこちら

写真撮影:光齋昇馬

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