「千年の甍-古代瓦を葺くー」展を記念し、ミニ鬼瓦をクッキーでつくってみるイベントを行いました。講師は洋菓子のアンテノールの宮下パティシエです。
まずは、ミニ鬼瓦を見ながら、古代の鬼瓦は板状のもので、木型に土を練った粘土を押して取り出し、高温で焼くもの=クッキーづくりと似ていることを説明。
宮下パティシエより簡単な作り方の説明後、ヘラでバターを溶かしながら砂糖・卵黄を混ぜて、小麦粉・竹炭・ココアパウダーの粉を入れ、捏ねて黒い生地をつくりました。冷蔵庫に一旦寝かせるので、各自自分の名前を書いておきます。
三種類の型から二つを選び、型から生地が剥離しやすいよう、事前に粉をまぶしておきます。その後、寝かせておいた生地を入れて、取り出します。やわらかいシリコン型でしたが、形が崩れないように出すのが意外と難しく、小さい子供たちは保護者の方に手伝ってもらいながらの作業となりました。
型抜きした鬼瓦は焼き時間40分。木工室にはオーブンがないので、近所のシフォンケーキ専門店プティ・フルールの協力を得て、焼くことになりました。各自クッキングシートの上に自分の名前を書いておきます。
焼く間は、学芸員によるギャラリートーク。瓦ってなに?からはじまり、今日作った鬼瓦は屋根のどこにあるのか、古代の瓦の作り方や本物の瓦を手に取って持ちあげてみるなど、子供たちは興味深々でした。
ようやく焼き上がり。焼きたては熱いので、少し冷ましてから、きれいにラッピングし、レシピとともにお持ち帰りです。
「楽しかった!またやって下さい。」「鬼瓦の型がほしいです。」「もったいなくて食べれない。飾っておきます。」と、道具館初のクッキングイベントでしたが、好評のうちに、無事終わりました。講師の方、ご参加の皆様、ありがとうございました。
※今回のイベントは本来二回開催予定でしたが、台風の接近で一回目は中止、二回目のみの開催となりました。
※鬼瓦クッキーの発案者は薬師寺の僧侶・加藤大覺さんです。いろいろと貴重なアドバイスを頂いたので、実現することができました。この場をお借りして、御礼申し上げます。
Copyright 2017 TAKENAKA CARPENTRY TOOLS MUSEUM All rights reserved.