日 時:2017年9月21日(木)16:00~17:00
場 所:ギャラリーエークワッド 展示会場内 映像コーナー
9月21日、ミニ講演会「瓦大工 山本清一が語る「瓦づくりにこめる匠の心」」を開催しました。「千年の甍-古代瓦を葺く-」展でお世話になった山本清一氏をお迎えし、お話しを伺いました。
まずは、日本の瓦の歴史。瓦屋根の技術は、588年飛鳥寺の造営とともに百済から導入されたこと、導入されて間もなく、日本独自に軒先にある平瓦に紋様をつけた軒平瓦を考案したことを教えて頂きました。
続いて、古代建築の文化財の修理や復元をもとにたどり着いた、奈良時代の屋根の形と納まりについての話がありました。
隅鬼瓦の顔を隠れないようにするにはどうすればよいのか、穴がない瓦はどうやって止めていたのか、なぜ隅棟の鬼瓦は一つから二つに変化していったのかについて、スライドを見ながらわかりやすく解説して下さいました。
また会場壁面のグラフィックを見ながら東大寺大仏殿の昭和大修理の話も伺うことができました。
瓦一筋70年の大ベテランだからこそ聞ける貴重なお話でした。
予定時間より15分ほど延びましたが、「もっとお話しが聞きたかった」との声も多くきかれました。講師の方、ご参加の皆様、ありがとうございました。
写真撮影/光齋昇馬
本講演会の続きは、神戸の竹中大工道具館で11月5日(日)に開催される「技と心」講演会「職人と語る瓦屋根のはなし」で聞くことができます。物足りなかったという方、もっと詳しく知りたいという方は、秋の神戸観光も兼ねて足を運んでみてはいかがでしょうか。
講演会「職人と語る瓦屋根のはなし」 詳しくはこちら
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