フォトレポート神戸会場

現在開催中の神戸会場の様子を写真で紹介します。

展示会場はリニューアルオープンしたばかりの新館、1階ホールです。木組みの天井や開放的な空間を生かした展示としています。

前方に中国、中央に日本、奥に韓国というコーナー配置で、各コーナーの中央には目玉となる大型模型を設置。日本を中心に中国と韓国との比較ができるように構成しています。

イントロです。パネルでは、日中韓の建築文化や棟梁の特徴をコンパクトに解説しています。ケース内は中国・韓国の宮殿技術に関わる書物や日本の大工技術書などの文献展示です。

中国コーナーです。故宮に伝わる大工道具とその使い方映像、組物の型板・丈杆(間棹)・燙様(紙模型)、さらに李永革氏のスケッチノートなどを展示し、知られざる中国宮殿建築の技を紹介しています。

紙模型の「燙様」です。「燙様」は設計の承認のために皇帝にみせるもので、中国宮殿大工ならではの模型です。

日本コーナーです。中央は薬師寺東院堂の2分の1縮尺模型。ヒノキの質感や精緻な仕上げの技、深い軒の出を支える小屋裏の工夫がうかがえます。

大工道具や図面、型板などの小川三夫棟梁ゆかりの展示品です。

韓国コーナーです。大工道具とその使い方映像、崇礼門(南大門)現場で使われた板図や型板、そして朝鮮時代の建設現場を描いた絵画を映像化した「動く絵図」を紹介しています。

韓国の申鷹秀棟梁が製作した実寸大の組物模型。樹齢200年以上の良質な赤松で作られており、韓国建築の特徴である華麗な組物彫刻がご覧いただけます。

崇礼門(南大門)の10分の1構造模型です。日本とは異なる韓国建築ならでは軒の曲線、建築構造や意匠を伝えます。さらに崇礼門再建工事における上梁式の様子も映像で紹介しています。

映像コーナーです。地下2階に特設コーナーを設け、日中韓の3作品(各20分程度)を上映しています。

各国を代表する棟梁の仕事を通じて、日中韓にまたがる建築文化を一望できるまたとない展覧会です。新しくなった新館の常設展示とともに充実した内容となっています。また、11月29日(土)には兵庫県立美術館ミュージアムホールで、今回紹介した日中韓三人の棟梁による講演会を開催します。こちらも是非、お越し下さい。

 

※講演会の詳細は下記サイトをご確認ください。

>>日中韓の棟梁 技を語る

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