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木の性質を利用して「木と木を」隙間なく「組み合わせる」ことで、木材は最も力強くかつ美しく表現することができます。接着したり、金物で接合するのではない木組の技を、見るだけではなくハンズオンや体験型イベントで実際に組んでみることで体感いただけます。
※東京会場でのハンズオン展示や体験型イベントは中止となる可能性があります。
木組はバラバラにすることで、はじめてそこに込められた意図や高度な技術が見えてきます。そこで、普段見ることのできない木組の中身、<組んでいる部分>を思いきって分解しちゃいました。建物だけでなく、工芸品や家具等の木組も、それぞれ違ってみんなスゴイんです!
大量生産のものづくりではなく、手仕事ならではの複雑な造形が生み出す造形。世界に誇る日本の木組、そしてその技術を使いこなす日本有数の職人の方々に、本展のために作っていただいた数々の作品をその目でお確かめください。
古来より伝えられてきた木と木をつなぐ技法には独特の造形の面白さがあふれています。ここでは木造建築には欠かせない木組から、基本のカタチを紹介します。
腰掛け鎌継ぎ
台輪留め
木造建築の木組は丸太からはじまり、戦後には金具、そして工作機械による製作が登場し、今に至ります。また寺社建築の、大きな木材を組み合わせた原寸大の迫力ある木組も見物です。
杉丸太の捻子組
円覚寺舎利殿組物原寸模型
曲線的でもあり、入り組んでもいる。日本ではなかなか考えられない、三次元の曲面どうしを組み合わせる西洋独自の技術を用いる木組の中から、フランス建築の木組をとりあげます。
フランス式架台
フランス式庇
木工品の中でも特に正確な設計と熟練の技術を必要とする組子と指物に着目し、建築の世界の木組とは異なる、それぞれの分野独特の木組と、日本屈指の職人による作品を展示します。
組子細工
組子細工:部分
梻嵌装長方箱 指物
指物:<水組>と<石畳千枚組接>
日本、さらに世界的にも珍しい、木によるアーチ構造。日本三名橋のひとつとも言われる、山口県岩国市にある錦帯橋の1/2.5模型にて、巨大な橋がいかに木で組み立てられているのかを紹介します。
錦帯橋
錦帯橋1/2.5模型
一見すると前後左右どこからもはめ込めないように見える継手や、もはやどこをどう組み合わせているのか分からないのような立体木組パズルなど。これらの木組からは、感心するような、混乱するような、複雑な感覚が生まれます。
木組パズル129本組
木組パズル 市松組
「木組の家」、「組子細工の技を継ぐ」、「木工芸 須田賢司のわざ」の長編映像3本を、会場内のシアターコーナーで解説付きで上映します。
木組の家
組子細工の技を継ぐ
木工芸 須田賢司のわざ
会場にて、図録を販売しております。(A4版130頁、1,500円)郵送による販売も承っております。詳細はこちら
《目次》