みどころ

記念シンポジウム「西岡常一棟梁が残したもの」

日時:2010年8月8日(日)14:00~16:00
場所:JRタワーオフィスプラザサッポロ9F会議室
講師:木下寿之(株式会社文化財保存計画協会上席主任研究員)
   塚田芳久(特別史跡五稜郭跡内箱館奉行所庁舎復元工事作業所長)
「五稜郭に蘇った箱館奉行所-復元はどのようにして進められたか?-」と題する講演会を本巡回展主催者である札幌駅総合開発の社内会議室にて行いました。
内容は、箱舘奉行所復元工事の着工から完成までの工事経過のお話しです。会場には140名のお客様にご来場頂きました。

竹中大工道具館赤尾館長から、開館25周年記念巡回展を、全国4会場で開催すること、札幌での開催が東京に次いで2会場目であること、その記念講演会に多数の方々が出席していただいたことへのお礼の言葉の後、2名の講師の略歴が紹介されました。

講師のお二方です。右側が木下氏、左側が塚田氏です。

木下氏からは、発掘調査の成果、古写真の解析、文献の記述などをもとに学術的な検討を加え、正確な復元案を作成した上で、工事に着手したことが報告されました。その復元の根拠について、一般の人たちにも理解できる分かり易い言葉での説明がありました。

塚田氏からは、歴史的建造物の復元工事にあたって、施工の責任者としてどういう点に苦労したのか、特に巨大な仮設屋根を地下遺構が破壊されないように建てるプロセスには多くの聴衆が聞き入っていました。中でも、最心の注意をはらったのが、仮設の解体時で、基礎が固定されていない鉄骨トラスを復元建物に傷をつけないように解体していく様子は、圧巻でした。

 

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