今年の技と心講演会は、葺く展の開催を記念して、植物性の屋根に詳しい安藤邦廣先生と3人の若手茅葺き職人をお迎えします。茅葺きをはじめとした植物屋根の魅力、材料確保や技術継承の課題、そして今後の植物屋根のありかたについて語っていただきます。
タイトル | 職人と語る屋根のはなし |
日 時 | 2011年10月16日(日) 14:00-16:30 |
場 所 | ラッセホール大会場 |
定 員 | 先着250名(入場無料・申込不要) |
講 師 | 基調講演・司会:安藤邦廣(筑波大学教授・建築家) パネリスト:塩澤実(茅葺屋)、中野誠(美山茅葺株式会社)、山田雅史(山城萱葺屋根工事) |
講 師 プロフィール |
安藤 邦廣 1948年宮城県生まれ。1973年九州芸術工科大学卒業。1982年筑波大学芸術学系講師を経て1998年より筑波大学芸術学系教授。著書に、『茅葺きの民俗学』(はる書房)、『住まいの伝統技術』(建築資料研究社)、『住まいを4寸角で考える-板倉の家と民家の再生-』(学芸出版社)、『民家造』(学芸出版社)、『小屋と倉』(建築資料研究社)など。 塩澤 実 1972年神戸市生まれ。神戸芸術工科大学在学中に茅葺き民家保存に関わり、卒後京都美山町にて修行。英国の茅葺き職人技術向上プログラムへの参加などを経て2001年「茅葺屋」設立。関西を中心に茅葺き職人として活動する傍ら、市民参加の茅葺き体験会「カヤマル」「カヤカル」等の開催を手掛ける。 中野 誠 1968年京都美山町生まれ。高校卒業後、地元の農協へ就職。3年後、茅葺き職人になることを決め、美山の茅葺き職人に弟子入り。以後茅葺き一筋。7年後独立。2007年に美山茅葺株式会社を設立。現在社員7名で伝統の技を継承している。 山田 雅史 1968年京都市生まれ。建築専門学校卒業後、建築の現場監督業務に3年間従事。その後家業のヨシ屋に戻り茅材販売に励むも、茅葺職人が高齢化によって減少する状況に、自身が職人になることを決意。家業の傍ら修行を開始。現在「山城萱葺屋根工事」として5人の弟子、文化企画担当1名と共に、全国の屋根葺きに没頭中。 |
会場案内 | JR・阪神「元町」駅・・・・・・・徒歩10分 地下鉄「県庁前駅」・・・・・・徒歩5分 JR・阪急・阪神「三宮」駅・・徒歩18分 JR新幹線「新神戸」駅・・・・タクシー10分 |
備 考 | 本講演会は竹中大工道具館「技と心」講演会を兼ねています。 |
寺院や神社で多く見られる檜皮葺き屋根が、実際にどのように葺かれて行くのかを、国宝園城寺新羅善神堂・重要文化財園城寺大門の屋根葺き替え工事現場にて見ることができます。屋根職人が一斉に口から竹釘を出して金槌で'とんとん'とリズミカルな音を立てながら檜皮を葺いていく様子が圧巻です。檜皮葺き特有の美しい曲線美がいかにしてつくり出されるのか、ぜひ間近でご覧下さい。
タイトル | 檜皮葺きの現場見学 | ||||||
日 時 | 2011年10月22日(土) 13:30-15:00 | ||||||
見学場所 | 国宝園城寺新羅善神堂・重要文化財園城寺大門 | ||||||
定 員 | 30名(参加無料・要申込) | ||||||
申込締切 | 2011年9月30日(金)消印有効 | ||||||
解 説 | 滋賀県教育委員会 | ||||||
申込方法 | 往復ハガキで申込み 往復ハガキに下記事項をご記入の上お申込みください。
※ハガキまたはメール1通につき1名様のみの申し込みとさせていただきます。 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※ご参加の可否や当日の集合場所などの詳細は締切日以降にご連絡いたします。 ※ご記入いただいた情報は厳重に管理し、企画展記念イベント以外の目的には 使用いたしません。 |
||||||
お問い合せ | 竹中大工道具館 TEL 078-242-0216 |
北欧フィンランドは針葉樹に恵まれ、木造建築といえば丸太組積造です。なかでも箱柱式の構法は、世界でも非常に珍しいものです。この躯体の上に、合掌風の屋根架構が載り、その上にはハコヤナギの板を斧で削った屋根板が葺かれます。職人の拘りで、その模様もさまざまです。漆黒のタールが塗られたその屋根板は、森の中で見事に調和しています。今回は17、18世紀におけるフィンランド木造教会を中心にその構造と屋根について紹介します。
タイトル | 北欧における板で葺く屋根-フィンランドの木造教会- | ||||||
日 時 | 2011年11月5日(土) 13:30-15:00 | ||||||
場 所 | 神戸市教育会館 | ||||||
定 員 | 70名(入場無料・要申込) | ||||||
申込締切 | 2011年10月21日(金)消印有効 | ||||||
講 師 | 竹内晧 | ||||||
講 師 プロフィール |
竹内晧 1939年東京生まれ。1962年日本大学理工学部建築学科卒業。1962年三菱地所株式会社建築部入社。1989年東京フォーラム国際競技設計佳作入選。1996年三菱地所を早期退職。1996年フィンランド・タンペレ工科大学大学院で木造教会建築の調査研究に着手。2008年東京大学にて「17世紀、18世紀、フィンランド木造教会の研究-フィンランド・ボスニア湾地域における箱柱式教会の構法と歴史について」で工学博士授与。2009年タンペレ工科大学の研究を終え、帰国。著書に『フィンランドの木造教会-17、18世紀における箱柱式教会の構法と歴史』など。 |
||||||
会場案内 | 地図 | ||||||
申込方法 |
往復ハガキで申込み 往復ハガキに下記事項をご記入の上お申込みください。
※ 往復ハガキ1枚での申込みになります。 ※ ハガキ1枚につき、4名までお申込みいただけます。 ※ 受付締切りは原則として開催日2週間前の金曜日(必着)です。 ※ 応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※ 入場案内ハガキ(返信ハガキ)は、締切日以降に発送いたします。 ※ 締切日以降は電話にてお問い合わせください。 ※ご記入いただいた情報は厳重に管理し、企画展記念イベント以外の目的には 使用いたしません。 |
||||||
備 考 | 本セミナーは竹中大工道具館「技と心」セミナーを兼ねています。 | ||||||
お問い合わせ | 竹中大工道具館 TEL 078-242-0216 |
神戸展では関西の職人さんによる指導のもと、「苫(とま)葺き」の体験を準備しています。苫葺きは、かつて農作物の小屋などに葺かれていた簡易な稲藁葺きの技法ですが、今ではトタンやビニールシートに取って代わられ、ほとんど見られなくなりました。しかし、薄く簡易とはいえ立派な茅葺き屋根ですから、雨は通さず通気性には富み、茅葺きならでは心地よい日陰をつくってくれます。苫葺きを、皆さんの手で道具館に再現させてみましょう!
タイトル | 茅を葺いてみよう | ||||||
日 時 | 2011年10月30日(日)10:00-15:00 | ||||||
場 所 | 竹中大工道具館屋外駐車場 | ||||||
定 員 | 20名(参加無料・要申込) | ||||||
対 象 | 小学4年生以上(小学生は保護者同伴) | ||||||
講 師 | 茅葺屋ほか | ||||||
申込締切 | 2011年10月7日(金)消印有効 | ||||||
申込方法 |
往復ハガキで申込み 往復ハガキに下記事項をご記入の上お申込みください。
※ハガキまたはメール1通につき1名様のみの申し込みとさせていただきます。 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※ご参加の可否や当日の集合場所などの詳細は締切日以降にご連絡いたします。 ※ご記入いただいた情報は厳重に管理し、企画展記念イベント以外の目的には 使用いたしません。 |
||||||
会場案内 | 地図 | ||||||
お問い合わせ | 竹中大工道具館 TEL 078-242-0216 |
普段ほとんど体験することのない檜皮葺きを実際の材料と道具を用いて葺いてみる体験をご用意しました。職人さんと同じように口から竹釘を出して、金槌で「とんとん」と檜皮を竹釘で留めて行きます。また薄い檜皮を重ねてつづる「檜皮こしらえ」の技も実演します。普段なかなか体験することができない貴重な機会ですので、ぜひご参加下さい。
タイトル | 檜皮を葺いてみよう |
日 時 | 2011年11月13日(日)13:30-16:00 |
場 所 | 竹中大工道具館屋外駐車場 |
定 員 | 適宜(参加無料・申込不要・随時受付) |
講 師 | 全国社寺等屋根工事技術保存会 |
会場案内 | 地図 |
お問い合わせ | 竹中大工道具館 TEL 078-242-0216 |
葺く展担当研究員が展覧会のみどころを解説します。
日 時 | 2011年10月9日(日)、11月6日(日)、11月20日(日) 各日とも14:00-15:00 |
場 所 | 竹中大工道具館1階 |
定 員 | 適宜(参加無料・申込不要) ※別途入館料必要 |
講 師 | 担当研究員 |
場案内 | 地図 |
お問い合わせ | 竹中大工道具館 TEL 078-242-0216 |
※イベントの日時・内容は変更になることがあります。最新情報は当ホームページでご確認ください。