概   要 中国の紫禁城、韓国の景福宮、日本の薬師寺と東アジアには美しい木造建築をつくりあげてきた棟梁たちがいます。
今年の講演会は藤井恵介氏を司会に、日中韓の各国を代表する三人の棟梁を迎え、それぞれの腕の見せどころや建築文化の特色について、工事現場のエピソードを交えながらお話をうかがいます。
日   時 11月29日(土)11:00〜17:30
司   会 藤井恵介(東京大学教授)
1953年生まれ。東京大学工学部卒、現在東京大学教授。日本建築史を専攻し、東アジアの比較建築史にも詳しい。東アジア文化財学への貢献から日本建築学会賞(業績)を受賞(2010年)。主な著書に『法隆寺Ⅱ』『密教建築空間論』『建築の歴史』(共著)など。
プログラム 11:00〜11:05 開会の挨拶
11:05〜11:45 小川三夫氏講演
休憩
13:00〜14:20 李永革氏講演
14:30〜15:50 申鷹秀氏講演
16:00〜17:30 ディスカッション
講   師 小川三夫、李永革、申鷹秀
講師プロフィール
小川三夫(おがわ・みつお)
1947年生まれ。栃木県出身。高校の修学旅行で法隆寺を見て感激し、宮大工を志す。古代工人の技と心を受け継ぐ法隆寺の大工、西岡常一棟梁に21歳で入門、唯一の内弟子となる。法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建で副棟梁を務める。昭和52年、鵤工舎を設立。各地の堂塔の造営とともに、数多くの弟子を育てる。
李永革(り・えいかく)
1955年生まれ。1975年に故宮博物院に入り、載李秋・趙崇茂の両氏に中国古代大木作技術を学び、故宮博物院工程隊副隊長、工程管理処理副処長を経て、2000年より古建修繕中心(2013年に修繕技芸部に改称)の主任として、建福宮花園復元や欽安殿・太和殿の修理など、故宮博物院内の修理・復元事業を手掛ける。現在は故宮博物院研究館員。
申鷹秀(シン・ウンス)
1941年生まれ。17歳で大工の道に進み、1960年韓国宮殿建築技門の系譜を継ぐ李光奎に師事。1962年崇礼門解体工事現場で李光奎の師・趙元在と出会い、本格的に大木匠を志す。1975年水原華城長安門復元工事ではじめて大木匠を努め、以来、昌慶宮、昌徳宮、景福宮、崇礼門(南大門)など、宮殿の工事を一手に担う。1991年、重要無形文化財第74号に指定される。
定   員 先着250名(無料・申込不要)
場   所
 

兵庫県立美術館 ミュージアムホール(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
阪神岩屋駅より徒歩8分
JR灘駅より徒歩10分
阪急王子公園駅より徒歩20分

  ※イベントの日時・内容は変更になることがあります。最新の情報は「日中韓 棟梁の技と心」展公式ホームページにてご確認ください。
公式HP