展覧会概要 森の国フィンランドでは、木は日常生活の一部として欠かせない存在です。フィンランドデザインは、何世代にも渡る人々の日々の暮らしの中で、自然、シンプル、質素、美と機能性の調和から生まれました。フィスカルス村に拠点をおくニカリ社は、熟練した職人の技を家具製作に活かしたデザインが特徴の会社で、フィンランドの現代文化の先駆者といわれます。伝統と革新を融合させるユニークな発想は、多くの若い才能を引き寄せ、フィンランドの現代デザインでもっとも注目される存在となりました。本展覧会ではフィスカルス村に住んで創作活動を行っている作家とその作品も展示します。ニカリとともに育んだ工芸村フィスカルスの歴史。その物語についてご紹介します。

   2017年12月16日(土)〜 2018年2月18日(日)
   竹中大工道具館1Fホール
開館時間     9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館    月曜日、年末年始(12/29~1/3)
入館    一般500円、大高生300円、中学生以下無料、65歳以上の方200円
   ※常設展観覧料を含む
   竹中大工道具館
   フィンランド大使館、関西日本・フィンランド協会
   島崎 信、Nikari Oy、株式会社永野製作所
会場風景 写真:マッティラ&メルツ

 GAIA ガラスボウル
 カミラ・モーベルグ作
ダウンロード A4サイズ・PDF形式のチラシがダウンロードできますチラシ(PDFファイル・2MB)
 関連イベント ①フィンランド伝統楽器 カンテレ演奏会
叙事詩『カレワラ』の中にも登場する歴史の古いフィンランドの民族楽器・カンテレ。木製の本体に弦を張っただけのシンプルな弦楽器で、5弦カンテレからコンサートカンテレまでいろいろな大きさのものがあります。自然と調和できるような穏やかな音色をお楽しみください。
出演   大西 智子(カンテレ奏者)
  2017年12月16日(土)、
  2018年1月21日(日)
  11:00〜、14:00~
   (各回30分程度)
  地下2階特設会場
  ⇒1階展示会場内
  (※会場が変更になりました)
  当日先着順(申込不要)
参加   無料(別途入館料が必要)

②ワークショップ 子ども用椅子をつくる(全2回)
竹中大工道具館の1階ホールで使われている椅子は、ニカリ社創設者であるカリ・ヴィルタネン氏の代表作ですが、環境の違いによる木の変形を考慮して、弟子でもある永野氏が日本で製作しました。本ワークショップでは、この椅子の子ども用のものを製作します。

  永野 智士(株式会社永野製作所)
  2018年1月19日(金)、20日(土) 9:30〜15:30
  地下2階木工室
  大人10名(必ず全2回参加できる方、応募者多数の場合は抽選)
申込締切   2017年12月31日(日)

③「技と心」セミナー[85]木とともに生きる-北欧の家具づくり
木の良さを生かし、緻密な計算から導かれた線と面で構成された無駄のないフォルムに芸術性を感じる完成された機能美が備わる。そんな北欧家具を代表するNikari社の創設者でもあるカリ・ヴィルタネン氏本人が語るセミナーです。 ニカリの本拠地フィスカルス村に集まった工芸家や現代フィンランドデザインについて、北欧全体を俯瞰した視点でお話し頂きます。
※本セミナーは前日に開催されるワークショップとの連動企画です。合せてご参照ください。
※カリ・ヴィルタネン氏による同タイトルの本が出版されました。本展で紹介しています。

カリ・ヴィルタネン(ニカリ社創設者)
2018年1月21日(日) 13:30〜15:00(開場13:00)
神戸芸術センター会議室
80名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
申込締切 2018年1月8日(月)必着