展覧会概要

この度竹中大工道具館では、岐阜県美濃加茂市にアトリエを構える木工家 川合優が率いるライフスタイルブランド「SOMA」の活動を紹介する展覧会を開催いたします。川合は、木工家として日々森や木と対峙する中で、日本古来の木の文化とその奥深さを体感すると同時に、国内の木材利用の状況などにも目を向けるようになりました。現在、日本では戦後間もない頃に将来を見越して植林されたはずの木々が有効に使われずに余り、その結果、山林を中心とした生態系が破壊されつつあります。その一方、日本は海外の森を伐採した安価な木材を大量に輸入しており、その数は年間木材消費量の7割にも及びます。川合は、そのような状況の解消や、森や木が傍にある日本古来の生活文化を現代に取り入れる方法を考え、2016年にSOMAを立ち上げました。一人の木工家が始めた活動は次第に多くの人々の共感を集め、家具の製造販売にとどまらず、ワークショップやフィールドワーク、森を活かすための活動など、様々なコラボレーションへと発展しています。本展は、多面的な活動を展開するSOMAの全体像を俯瞰できる初めての展覧会となります。森や木を楽しむ術や、豊かな自然を後世へと繋げていくヒントを見つけに、是非足をお運びください。

◆SOMA
2016年に木工家 川合優を中心に設立されたライフスタイルブランド。
日本産の木材を使用した商品をデザイン・生産するほか、椅子作りワークショップや森を歩くフィールドワークの開催などを通して、様々な角度から森や木の魅力を発見できる活動を展開。また、地域と連携した森づくりや森林資源の活用などにも関わり、日本の地理的な特性を背景として古くから育まれてきた「木と共に暮らす文化」を伝えている。ブランド名SOMAは、杣人(山で働く人)、杣仕事(山での仕事)などに使われていた「杣(そま)」に由来。
madebysoma.com

◆川合優(木工家・SOMAディレクター)
1979年、岐阜県の農家生まれ。山を駆け回り、親類の経営する工務店で遊んで育つ。2001年に京都精華大学建築専攻卒業後、飛騨での木工修行、京都での家具修行を経て2007年に独立。自身の作品制作に加え、2016年にSOMAを立上げ、同ブランドのディレクターとして森と人とを繋ぐ活動をしている。
kawai-masaru.com

 

 2019年2月9日(土)〜 3月17日(日)
 竹中大工道具館 1Fホール
開催時間  9:30〜16:30(入場は16:00まで)
休館  月曜日(祝日の場合は翌日)
入館 一般500円、大高生300円、中学生以下無料、65歳以上の方200円(常設展観覧料を含む)
 竹中大工道具館

チラシ

A4サイズ・PDF形式のチラシがダウンロードできます(2MB)

会場写真
関連イベント
ワークショップ「ヒノキとい草のスツールを作る」(全2回)
ヒノキの丸太を割ってアナログな道具だけでスツールを作り、い草の紐で座を編みます。
 2019月2月23日(土)・24日(日)10:00~16:00
 川合 優(木工家・SOMAディレクター)
 地下2階木工室
参加  20,000円(材料費・入館料込み)
 中学生以上7名(※必ず全2回参加できる方)
申込締切  2019年1月25日(金)必着 ※受付終了
「技と心」セミナー[91]「竹中大工道具館、周辺の森と庭ツアー」
竹中大工道具館の周辺と敷地内を歩きながら、生えている木のことや、森林や日本庭園の話をします。そこにはどんな木が生え、どのような人の営みや思いが宿っているのでしょうか。「SOMA日本の森と素木の家具」展から派生するツアーです。
 2019年3月2日(土)[1]10:00~12:30 [2]14:00~16:30
 三浦豊(森の案内人)、川合優(木工家・SOMAディレクター)
 当館庭・布引の滝ハイキングコース
参加  無料(別途入館料が必要)
 各回15名
(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
申込締切  2019年2月1日(金)必着 ※受付終了

 

関連イベント申込方法
各イベントページの申込みフォーム、または往復ハガキでお申込みください。
■各イベントページ
「ヒノキとい草のスツールを作る」はこちら(※受付終了)
「竹中大工道具館、周辺の森と庭ツアー」はこちら(※受付終了)
■往復ハガキ(ハガキ1枚につき1名様まで)
[往信用裏面]
①イベント名、希望日時 ②参加者氏名(フリガナ) ③郵便番号・住所 ④電話番号⑤年齢
[返信用表面]
宛先に申込者の郵便番号・住所・氏名を記入。
裏面は未記入のこと。
[申 込 先]
〒651-0056神戸市中央区熊内町7-5-1 
竹中大工道具館イベント係