展覧会概要

兵庫県三木市の鋸鍛冶(のこぎりかじ)、二代目宮野鉄之助(1901~96)は玉鋼(たまはがね)を使って鋸を作ることができた数少ない鋸鍛冶の一人でした。玉鋼とは、日本古来のたたら製鉄で精錬された鋼です。江戸時代の鋼は全て玉鋼でしたが、輸入鋼材の普及にともない、明治以降は次第に使われなくなっていきました。しかし刀鍛冶の家系に生まれた鉄之助は、戦後も玉鋼を使った鋸を作り続けます。そこには刀匠の技術に裏打ちされた、鋼を自在にあやつる匠の技がありました。本企画展ではその技術と作品の数々とを紹介します。

2020年10月10日(土)~12月13日(日)
竹中大工道具館1Fホール
開催時間
※新型コロナウイルス感染症拡大予防対策のため、開館時間が変更となる可能性があります。最新の情報は本ページにてご確認ください。
【現在の開館時間】
<午前>9:30~12:00(入館は11:30まで)
<午後>13:00~16:00(入館は15:30まで)
休館
月曜日(祝日の場合は翌日)
入館
一般500円、大高生300円、中学生以下無料、65歳以上の方200円(常設展観覧料を含む)
竹中大工道具館
チラシ A4サイズ・PDF形式のチラシがダウンロードできます。(約1MB)
主な展示品

鉋刃と押え刃*1

胴付鋸「東離の秋」

両刃鋸「十六夜の月」

ガガリ

挽切

畔挽鋸*2

日本刀*3
*1:千代鶴是秀作鉋刃「嵯峨の秋」と宮野鉄之助作押え刃「玉ゆら」
*2:畔挽鋸「ひきよせて くめば」「のだての ゆるりかな」
*3:日本刀:1970年に三木市大宮八幡宮に奉納した品
会場写真
長編映像
プロフィール
二代目 宮野鉄之助(みやの てつのすけ)
本名遠藤政一郎(えんどう まさいちろう)。字は朝也(あさや)。四方斎(しほうさい)と号した。兵庫県三木市に生まれ、13歳で家業の鋸鍛冶の道に入り、初代宮野鉄之助に師事。昭和13年(1938)に二代目を襲名し、鋸製作の第一人者となる。書画にも秀で、日本刀の刀匠としても活躍した。
関連イベント

「技と心」セミナー[99]三木の鋸鍛冶が語る 鋸の歴史から使い方まで
日本の独自の文化と歴史、使う職人と造る職人が長い年月をかけて世界で類を見ない切れ味を生み出した日本の鋸。播州三木打刃物伝統工芸士 三代目順太郎が、伝承の技と、日本の鋸の素晴らしさを皆様にお伝えします。
※イベントの日時・内容は変更になることがあります。最新の情報は本ページまたはイベントページにてご確認ください。

2020年11月22日(日) 13:30 ~15:00(13:00開場)
光川大造(鋸鍛冶・カネジュン)
神戸芸術センター会議室
(神戸市中央区熊内橋通7-1-13)
参加
無料(竹中大工道具館入館の場合、別途入館料が必要)
50名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
申込締切
10月31(土)必着

関連イベント申込方法

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■イベントページ
「技と心」セミナー[99]はこちら

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〒651-0056神戸市中央区熊内町7-5-1
竹中大工道具館イベント係