日時 | 9月1日(土)13:30〜15:00 |
場所 | 竹中工務店東京本店1F特設会場 |
実演 | (株)水澤工務店 |
当日は朝から土砂降りになったり、陽が差したりと安定しない天気で、来場者数が危ぶまれたのですが、ふたをあけてみると120名近くの方がお越しくださり大盛況でした。
解説を務めていただいたのは、水澤工務店の西村晃義棟梁。長年の経験に基づく的確な解説に会場からは感嘆の声がもれていました。棟梁は9月7日のシンポジウムにもご出演いただける予定です。
最初は丸太の加工の実演。朱壺(しゅつぼ)を用いて丸太の墨付けをしている様子です。
続いて丸太の仕口加工。曲面形状をあわせる「ひかりつけ」の技です。口引と呼ばれる道具で曲面のかたちを写し取っていきます。
場所を変えて、丸太の面つけ(チョウナはつり)です。間近で迫力の技をみることができました。
茶室には独特の「下地窓」を設けます。その格子材にツルを巻き付ける作業を参加者に体験していただきました。材料には水につけてやわらかくしたアケビのツルを使います。自然の素材を使う数寄屋ならではの材料に皆さん興味津々でした。
続いて天井や建具に使う網代(あじろ)を編んでもらう体験です。西村棟梁から材料となるヘギ板(割板)と編み方についての解説がありました。
基本となる矢羽根(やばね)の編みを組み立てていきます。なかなか難しい作業です。
数寄屋大工ならではの実演・体験に参加者の皆様も大変感心されておられたように思います。ご協力下さいました水澤工務店の皆様、ありがとうございました。
なお、同様の実演・体験イベントは神戸会場(10月6日)、名古屋会場(11月23日)でも開催を予定しています。詳細はイベントページをご覧下さい。
写真撮影/光齋昇馬