「起こし絵図」は、図面が書かれた和紙を組み上げて、建築を立体的に表現する簡易模型です。日本では古く桃山時代頃からつくられていました。今回のワークショップでは展示室内に設置された茶室の起こし絵図を組み立て、着色して世界にひとつだけの作品に仕上げます。3次元のものを2次元に分解して考える建築の考え方を学ぶことがでる絶好の機会です。
普段は見ることのできない数寄屋大工の仕事を関東の老舗・水澤工務店の大工に実演(チョウナはつり、丸太のひかりつけ)していただきます。また、参加者の一部の方々には網代天井や下地窓編みなど、数寄屋独自の技を体験していただけます。
日時 | 9月1日(土)13:30〜15:00 |
場所 | 竹中工務店東京本店1F特設会場 |
実演 | 水澤工務店 |
定員 | 適宜(申込不要) |
入場料 | 無料 |
伝統の数寄屋建築に近代的な工法や材料を応用するなかで編み出されてきた「近代数寄屋」。この「近代数寄屋」が目指したものとはなにか、その美意識とは?近代化する過程での苦労、建築家と職人の協働、そしてこの文化を次世代にどのように受け継いでゆけば良いのかなど、吉田五十八の高弟として時代を切り拓いてきた建築家・今里隆氏を中心に、数寄屋大工、銘木師それぞれの立場からお話いただきます。
日時 | 9月7日(金)18:00〜20:00 |
場所 | 竹中工務店東京本店2階ABホール |
講師 | 今里隆(杉山隆建築設計事務所・建築家)、
西村晃義(水澤工務店・大工棟梁)、
志村誠治郎(志村商店・銘木師) 〔プロフィール〕 ◆今里 隆(杉山隆建築設計事務所・建築家) 1928年東京都生まれ。1949年東京美術学校(現東京藝術大学)建築科卒業。在学中から吉田五十八研究室に勤務。1964年杉山隆建築設計事務所創設、現在に至る。(公財)五井平和財団理事、(公財)国際茶道文化協会評議員、元東京藝術大学客員教授。 主な作品に国技館(共同設計)、池上本門寺大客殿・御廟所、京都醍醐寺霊宝館・伝法学院、平山郁夫美術館、(公財)日本美術院、金田中、大平正芳邸、平山郁夫邸、松尾敏男邸がある。2013年春竣工予定の歌舞伎座監修中。 ◆西村 晃義 (水澤工務店・大工棟梁) 1937年、鳥取県生まれ。1958年から(株)水澤工務店の仕事に携わり、1962年に棟梁となり、現在に至る。1987年、一級建築大工技能士修得。2009年に東京優秀技能者(東京マイスター)知事賞を受賞し、2011年には「現代の名工」に選ばれる。 主な作品に吉田五十八設計の「在米日本国大使公邸茶室」「岸信介邸」「秩父宮邸内装」、今里隆設計の「平山郁夫邸」「池上本門寺御廟所」、村野藤吾設計の「帝国ホテルなだ万」、畠山博義設計の「大倉山の家」、水澤工務店設計の「満願寺大塔(多宝塔)」などがある。 ◆志村 誠治郎 (志村商店・銘木師) 1930年東京都生まれ。1953年早稲田大学第一法学部卒業。大正7年創業の老舗銘木店「志村商店」の3代目。昭和20年に市街地再開発のため創業の地、港区三田(芝)から大田区池上に移転。代々、名だたる建築家や棟梁のために材木を調達してきた。 |
入場料 | 先着200名(申込不要) |
入場料 | 無料 |
数寄屋建築は本来、緑に囲まれた爽やかな空間でこそ本領を発揮するものです。見学会では「東の桂」と称賛されてきた三渓園の名茶席を訪れ、展覧会で取り上げた数寄屋の匠たちの技が、実際の建物のなかでどのように発揮されているかをご覧いただくとともに、数寄屋建築の醍醐味である「建築と庭の見事な融合」をご堪能いただきます。
日時 | 9月15日(土)13:30〜16:00 | ||||||
見学先 | 三渓園 臨春閣、聴秋閣、春草廬(横浜市中区) | ||||||
定員 | 30名(事前申込制) | ||||||
参加費 | 400円(入園料込) | ||||||
申込締切 | 8月14日(火) | ||||||
申込方法 | ウェブメールで申込み 往復ハガキで申込み 往復ハガキに下記事項をご記入の上お申込みください。
※ハガキまたはメール1通につき1名様のみの申し込みとさせていただきます。 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。 ※ご参加の可否や当日の集合場所などの詳細は締切日以降にご連絡いたします。 ※ご記入いただいた情報は厳重に管理し、企画展記念イベント以外の目的には 使用いたしません。 |