フォトレポート

記念シンポジウム「近代数寄屋を次世代へー伝統の継承と革新を語る」


日時 9月7日(金)18:00〜20:00
場所 竹中工務店東京本店ABホール
講演 今里 隆氏(杉山隆建築設計事務所長、建築家)
西村 晃義氏(水澤工務店、大工棟梁)
志村 誠治郎氏(志村商店、銘木師)

 

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シンポジウム会場にはおよそ300名の聴衆にお集まり頂き、立ち見がでるほどの大盛況のなか、いよいよ記念シンポジウムの開幕です。

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現代の数寄屋建築の第一人者、今里隆氏の基調講演からはじまりました。師匠である吉田五十八の生い立ちや作風を中心として、近代数寄屋を振り返ります。山に入って材料を吟味すること、そして現場の大切さなど、自身の実践的な取り組みが紹介されました。

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基調講演ののち、大工棟梁・西村晃義氏、銘木師・志村誠治郎氏が加わり、今里作品のスライドをみながら、対談のスタートです。

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西村氏からは、数寄屋に込められた多彩な大工の工夫を、今里作品を事例にわかりやすく解説いただきました。

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銘木師の志村氏からは、今里氏の要求を満たす材料を調達することの難しさ、その困難を乗り越えて材料を揃えていったことをお話いただきました。今里氏の要求する材料をそろえたご苦労話しに、会場は大いに沸きかえりました。

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それぞれの立場での精魂を込めた仕事振り、そしてお互いの友好関係に、会場のお客様も感嘆の連続でした。数寄屋をつくりだす建築家、大工、銘木師の三者が本音をぶつけ合う、貴重なシンポジウムになりました。

「数寄屋大工」展の神戸会場でも、数寄屋設計・研究の第一人者・中村昌生氏、安井杢工務店の大工棟梁・齋藤光義氏、左官の佐藤嘉一郎氏、銘木師の中川典子氏による講演会を10月21日(日)に開催します。乞うご期待ください。

写真撮影/光齋昇馬

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