フォトレポート

ワークショップ・フォトレポート「 茶席土壁のつくり方―塗付と墨付」


日時 10月8日(月・祝)10:00~12:00 13:00〜15:00
場所 竹中大工道具館別館前特設会場


さわやかな秋晴れの中、体験者18名、見学者23名、計41名の方にご参加頂きました。若干の建設関係者と本職の左官職人もおられましたが、ほとんどは鏝(こて)を握るのもはじめての方々でした。

今回の講師は、京都で四代続く左官業、佐藤左官工業所の佐藤ひろゆきさんにお願いしました。佐藤さんは、茶席や数寄屋建築を中心にお仕事をされていますが、一方で2008年に京都工芸繊維大学にて博士号を取得され、同大特任教授をなされています。難しい職人の技も、理論的に丁寧にご説明頂きました。

一般的な土壁よりも薄く仕上げられる茶席の壁は、一部の左官職の間にのみ受け継がれる秘伝といわれます。今回のワークショップでは、その中でも最も肝要な中塗りを仕上げていく過程について、墨付、チリ廻り、中塗りと体験して頂きました。

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まずは展示会場で土壁の構造についてご説明頂きました。

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つづいて特設会場に移って講義と体験を行います。

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腕前はさまざまでした。中にはとても初めてとは思えないほどの方もおられました。

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道行く方も足を止められて熱心に聞き入っていました。

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本職の飛び入り指導もありました。

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今回の内容はプロ向けとしても良いほどの高度な内容でした。しかし、さすがは大学で教鞭を執られている講師の解説力です。ご参加頂いた方皆様に数寄屋の土壁構法とその魅力が伝わったようでした。つぎに茶席や数寄屋建築を見る機会には、きっと壁を見る目が変わっていると思います。

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