フォトレポート

フォトレポート 実演「数寄屋大工の技に迫る」


日時 11月23日(金・祝)13:30 〜15:00
場所 産業技術記念館ホールA
実演 (株)安井杢工務店

巡回展名古屋会場が11月23日からオープンしたことを記念して、オープニングイベントが開催されました。当日は行楽シーズンの三連休の初日とあって、約260名近くの方々にご来場いただきました。

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講師は神戸会場に引き続いて、安井杢工務店の齋藤光義棟梁と大工の勝部さんにお願いいたしました。安井杢工務店は桂離宮の昭和大修理や京都迎賓館などを手掛けた京都の名門工務店です。

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最初は丸太の墨付けの実演。自然のままの皮付き丸太に朱壺で墨を記します。
墨付け次第で丸太の見せ方も変わってくるそうです。参加者の皆さんも緊張の一瞬を、固唾を飲んで見守りました。

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丸太小口の墨付けの様子です。簡便に墨をつけることができるよう型板が打ち付けられています。棟梁から芯墨・天水・下がり墨の解説がありましたが、現場の経験がない方は少し難しかったかも知れません。

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続いて、軒廻りの木組み実演です。数寄屋ならではの素材・竹を使って屋根を組み立てます。太さが異なる竹をいかに揃えながら組んでいくかが難しいそうです。

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こちらは天井などに用いられる網代編みの実演です。ヘギ板(割板)を使用し、矢羽根に編む伝統の技法です。この後、ご来場された方にも体験していただきました。

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下地窓のツル編みも体験していただきました。水につけてやわらかくした藤ヅルで編んでいきます。乾燥すると固く締まります。

自然の素材を生かして建築をつくる数寄屋大工の技、十分味わっていただけたのではないかと思います。当日は多くの方々にご来場いただき、混み合いまして申し訳ありませんでした。ご協力いただきました安井杢工務店の皆様、ありがとうございました。

なお、同様の実演・体験イベントとして、「茶席土壁のつくり方」「唐紙でハガキをつくろう」を予定しています。こちらもぜひお越し下さい。詳細はイベントページをご覧下さい。

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