展覧会概要

エバレット・ブラウン氏は、日本に在住し、全国を旅しながら、日本の伝統文化を深く探求し続けているフォトジャーナリストです。明治以来、急速に姿を消していった日本の伝統文化。いま日本の若者は分断された文化の水脈を探しながら彷徨っているように見えるとブラウン氏は言います。
2014年にギャラリーエークワッドにて開催した東京展に続き、本展ではブラウン氏が幕末から明治期の写真技術で撮影した現代の名匠たち、当館所蔵の大工道具、伝統建築など約40点を展示します。じっくりと時間をかけて写し出された湿板写真には、失われた日本の時間、いわば「日本の面影」が醸し出されています。ブラウン氏が現代に息づく日本の面影を追い、ものづくりに宿る魂とは何か、当館所蔵の道具や名匠たちと対話を重ねた足跡をご覧いただきます。
また神戸展の特別企画として、ブラウン氏と交流のある若手職人たちが現代にも受け継がれている日本の面影をテーマに、写真展にちなんだオブジェを制作いたします。

展示1 展示2 展示3オブジェテラスオブジェ中庭

会期 2016年1月30日(土)〜3月13日(日)
会場 竹中大工道具館 1Fホール
開館時間 9:30〜16:30(入場は16:00まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 一般500円、大高生300円、中学生以下無料、
 65歳以上の方200円(常設展観覧料を含む)
主催 公益財団法人竹中大工道具館
協力 公益財団法人ギャラリーエークワッド、公益財団法人佐川美術館、
 三溪園、聴竹居、富里市教育委員会、妙喜庵

 

 主な展示品

堂宮大工・小川三夫
堂宮大工・小川三夫
千代鶴是秀の鉋刃「嵯峨の秋」
千代鶴是秀の鉋刃     「嵯峨の秋」
鯉の墨壷
鯉の墨壺
三溪園
三溪園

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プロフィール

エバレット・ブラウン
Everett Kennedy Brown (湿板光画家)

アメリカ生まれ。88年から日本に永住。日本芸術文化国際センター芸術顧問、文化庁長官表彰(文化発信部門)被表彰者。epa通信社日本支局長を経て、2012年より日本文化を海外に紹介する企画に携わる。国内の媒体を始め、「ナショナル・ジオグラフィック」「GEO」「家庭画報INTERNATIONAL」などに広く作品を寄せる。著書に『俺たちのニッポン』、『日本力』(松岡正剛氏との共著)ほか多数。

記念イベント

◎オープニングイベント
若手職人によるオブジェ公開制作

本展の特別企画として、ブラウン氏と交流のある若手職人たちが、現代にも受け継がれている日本の面影をテーマに、写真展にちなんだオブジェを制作いたします。

日時 2016年1月30日(土)〜2月5日(金)
場所 竹中大工道具館 特設会場
制作 相良育弥(茅葺き職人)、都倉達弥(左官)、山口陽介(庭師)
※雨天中止
※2月1日(月)は開催いたしません
※休憩時間(10:00〜10:30、12:00〜13:00、15-00〜15:30)はご覧いただけません。予めご了承ください。

職人による制作オブジェ(イメージ)

69-10 69-11 69-12

 

◎エバレット・ブラウンによるギャラリートーク
ブラウン氏自身が、展示作品の見どころを解説します。

日時 2016年2月6日(土) ①10:30〜11:10 ②14:00〜14:40
場所 竹中大工道具館 1Fホール
講師 エバレット・ブラウン
定員 各回20名(要申込み)
申込締切 1月15日(金)必着
参加費 無料(別途入館料が必要)

【申込方法】
ウェブメールこちらから(※申込は終了しました
往復ハガキ  ハガキ1枚につき1名様まで

[往信用裏面] ①イベント名、希望時間②参加者氏名(フリガナ)③郵便番号・住所
 ④電話番号⑤年齢
[返信用表面] 宛先に申込者の郵便番号・住所・氏名を記入。
 裏面は未記入のこと。
[申 込 先] 〒651-0056神戸市中央区熊内町7-5-1竹中大工道具館イベント係

◎技と心セミナー
エバレット・ブラウンと語る「日本の匠」

日本の職人を応援するブラウン氏と、氏の活動を通じて知り合った三人の若き匠たちによるトークセッションです。

日時 2016年2月21日(日)13:30〜15:30
場所 ラッセホール(神戸市中央区中山手通4-10-8)
講師 エバレット・ブラウン、相良育弥(茅葺き職人)、
 都倉達弥(左官)、山口陽介(庭師)
定員 100名(要申込み)
申込締切 1月29日(金)必着
参加費 無料
  申込方法・詳細はこちら