1.おさ定規

竹ひごをたばね、両側から押えてとめています。竹ひごの部分は可動式で、これを丸太の断面などの曲線に沿わせてその形状を写し取り、さらに他の面に移しかえるのに使用します(写真参照)。



▲ おさ定規の使用法)

2.口引き

おさ定規で写した面の精度をさらに高めるために使用する。加工した部材を組み合わせ、基準の面に口引きの支点となる側を沿わせて移動すると、加工面にそれと平行な曲線が引けます(写真参照)。加工面をその線に合わせて微調整することを何度か繰り返し、仕上げの精度を高めていきます。

 

▲ 口引きの使用法



▲ 左より おさ定規、口引き

3.型板

神社建築の屋根の勾配など、その時その時の仕事に便利なように、大工が自分用に作った定規です。



▲ 型板

 
  • ※ 本ページの内容は『竹中大工道具館収蔵品目録第5号-墨掛定規類・罫引・錐篇-』の解説を抜粋したものです。
  • ※ 品名は、主に関西で用いられている道具名称を参考にして当館で用いられている統一名称によっています。地域や研究者によって道具の名称はことなることがあります

墨掛道具

罫引

雑道具