大工道具の紹介

[nomi]

のみ

3仕上鑿

1.突鑿

つきのみ

穂が長い。首・柄も長く作られている。穂先は比較的薄い。柄には冠はなく、両手で柄を握って突くようにして使う。構造材の加工面の仕上げに使用する。刃幅は8分〜2寸が普通。

2.蟻鑿・鎬鑿

ありのみ・しのぎのみ

穂先は比較的長く、柄には冠がないのが普通である。穂先は両小端が刃のように薄く、中央に峰があり、断面は三角形をしている。鋭角(蟻)の隅などを仕上げるのに使用する。刃幅は1分〜1寸が普通。

3.薄鑿

うすのみ

穂先は極めて薄く、偏平になっている。柄には冠がないのが普通である。仕上げ削りに使用する。刃幅は1分〜1寸2分が普通。

4.鏝鑿

こてのみ

鏝形の穂をしており、首が長い。柄には冠はない。突止めの溝底を仕上げるのに使用する。刃幅は2分〜1寸が普通。

  • *本ページの内容は『竹中大工道具館収蔵品目録第2号-鑿篇-』の解説を抜粋したものです。
  • *品名は、主に関西で用いられている道具名称を参考にして当館で用いられている統一名称によっています。地域や研究者によって道具の名称はことなることがあります。
  • *各資料写真の縮尺は一致していません。