大工道具の紹介

[nokogiri]

のこぎり

4構造材用

1.鑼

ががり/片刃・縦挽

斜めに柄をつけたものとまっすぐに柄をつけたものとがある。前者は主に材の大割用に使い、後者は主に小割用に使う。8寸〜尺3寸が普通。

2.挽切

ひききり/片刃・横挽

通称「キリ」とも呼ばれる。横挽きに使う。8寸〜尺3寸が普通。

3.両刃鋸

りょうばのこ/両刃

鋸身の両側に縦挽き・横挽き両種の鋸歯をつけた兼用の鋸。明治30年代頃から全国的に普及した。8寸〜尺2寸が普通。

4.穴挽両刃鋸

あなびきりょうばのこ/両刃

荒仕事に使う。横挽き用は茨目で、穴挽鋸と同じ機能を持つ。尺〜尺3寸が普通。

  • *本ページの内容は『竹中大工道具館収蔵品目録第1号-鋸篇-』の解説を抜粋したものです。
  • *品名は、主に関西で用いられている道具名称を参考にして当館で用いられている統一名称によっています。地域や研究者によって道具の名称はことなることがあります。