平鉋の刃先を斜めに傾斜させて切刃をつけ、台の下端の一方の角まで刃先が出るように仕込んだ鉋。使用する方向によって右勝手(向かって左側に刃先が出ている)、左勝手(向かって右側に刃先が出ている)がある。入隅の際を削るのに使用する(図6)。台の下端にネジで調節できる定規がついているものもある。定規を調節することで、刃幅を変えることができる。

▲ 図6 際鉋


▲ 左より際鉋(右勝手)、際鉋(右勝手・裏)、際鉋(左勝手)

 
  • ※ 本ページの内容は『竹中大工道具館収蔵品目録第4号-鉋篇-』の解説を抜粋したものです。
  • ※ 品名は、主に関西で用いられている道具名称を参考にして当館で用いられている統一名称によっています。地域や研究者によって道具の名称はことなることがあります。

墨掛道具

罫引

雑道具