大工道具の紹介

[kiri]

きり

2手揉み錐

手揉み錐は、日本に従来からある錐の形で、柄を両手で挟み交互に摺合せながら刃先を部材に押しつけて穴をあける。

(1)三ツ目錐:釘穴をあける時に使用する。
(2)四方錐:木釘穴や竹釘穴をあける時に使用する。
(3)壺錐:埋木穴や太柄穴をあける時に使用する。
(4)ネズミ歯錐:竹などに穴をあける時に使用する。

上より 三ツ目錐、四方錐、壺錐、ネズミ歯錐

上より 剣錐、匙錐、ブタ錐

  • *本ページの内容は『竹中大工道具館収蔵品目録第5号-墨掛定規類・罫引・錐篇-』の解説を抜粋したものです。
  • *品名は、主に関西で用いられている道具名称を参考にして当館で用いられている統一名称によっています。地域や研究者によって道具の名称はことなることがあります。