小刀には、万能ナイフで一般の家庭でも使われる切出小刀と、湾曲した板の判型、絵様板の輪郭・曲面、鉋や鑿で削れない部分などをくるのに使用する刳(くり)小刀とがあります。切出小刀は背に対する切刃の角度が25°前後で、左使い、右使い、両刃などがあります。刳小刀は、切出小刀に比べて刀身が細長く、刃渡りも長くなっています。背に対する切刃の角度は10°〜15°ぐらいで、左使い、右使い、両刃などがあります。

 
  • ※ 本ページの内容は『竹中大工道具館収蔵品目録第6号-槌・斧・釿・その他の道具篇-』の解説を抜粋したものです。
  • ※ 品名は、主に関西で用いられている道具名称を参考にして当館で用いられている統一名称によっています。地域や研究者によって道具の名称はことなることがあります。

墨掛道具

罫引

雑道具